2021年1月29日(金)
沖縄・浦添市長選
新軍港は経済も阻害
伊礼氏 討論会で
沖縄県浦添市長選(31日告示、2月7日投票)に幅広い市民・団体・政党の支援を受けて立候補する予定の伊礼ゆうき市議(38)は27日夜、浦添青年会議所主催の「ウェブ公開討論会」に出席しました。一騎打ちになる見込みの現職と議論を交わし、市長選の最大争点、新軍港建設問題をめぐる対決構図が、より鮮明になりました。
米軍那覇軍港(那覇市)の浦添市西海岸への移設(新軍港建設)について伊礼氏は、現市長の松本哲治氏が1期目の途中で公約を破り、軍港建設を受け入れたことを改めて指摘。「市民代表ではなく、日米両政府を代弁する市長ではないか」「公約を破ることも政治不信を広げている」と批判しました。
伊礼氏は「私が反対を掲げて選挙で勝利することが軍港問題に決着を付ける一番の方法だ」と強調。あらゆる公的協議の場や米側に対し、「新たな基地、軍港建設は許さない」との民意を訴え、状況を変えていく決意を訴えました。
松本市長は「軍港が欲しいと思っている方は浦添にはいない」と市民の思いを認めるも、「浦添市だけでは決められない問題」だと繰り返し、改めて軍港受け入れの姿勢を示しました。
伊礼氏は、軍港が造られてしまえば返還が決まっている浦添市内のキャンプ・キンザーの跡地利用にも、支障が出る懸念があることを紹介。「新軍港が経済活動の阻害要因になることからも、やはり許してはならない」と述べました。