2021年1月16日(土)
無料PCR検査へ 広島市の80万人
市中感染封じ込めはかる
新型コロナウイルスの感染者が増えている広島県は14日、新型コロナウイルスの「集中対策」を、2月7日まで再延長し、広島市については、国の緊急事態宣言に準じた対策を実施するとの方針を明らかにしました。
広島市で特に感染者が多い地域、中区・東区・西区・南区では全ての住民と働く人を対象に、希望者に無料で検査を受けることができる大規模なPCR検査を行います。対象は80万人になります。この規模での一斉検査は全国で初めてで、無症状の感染者を早期に発見し、市中感染を封じ込めるねらいです。こうした検査戦略を政府としてもつかどうかが問われています。
また、広島市中区・西区・南区のそれぞれ一部だった飲食店への休業や時短要請は対象エリアを広島市全域に広げ、酒類の提供は午後7時、営業時間を午後8時までに短縮するよう要請。全ての期間、時間短縮(休業を含む)すれば、協力金として1店舗当たり126万円を支給します。
補償拡充へ全力
日本共産党県新型コロナ対策本部(大平よしのぶ本部長)の6回にわたる県への申し入れ、辻恒雄県議の県議会一般質問や委員会での粘り強い質問などの奮闘で、県でのPCR検査を大幅に拡充させることを前進させてきました。辻氏は、広島市全域での時短要請への協力支援金やPCR検査が大規模に実施されることを評価しつつ、「事業規模に見合う補償を求めていきたい」と話します。