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2021年1月11日(月)

連邦議会乱入事件

トランプ氏の大統領罷免 米労働運動など要求

 トランプ米大統領の呼び掛けにこたえた同氏の支持者が連邦議会議事堂に乱入した6日の事件をめぐり、米国のナショナルセンター、米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)をはじめとする労働運動や公民権運動はトランプ氏を非難し、弾劾・罷免を要求しています。また、乱入に対する警察の対応にも問題があったと指摘する声も上がっています。


 AFL・CIOの執行委員会は8日、トランプ氏に対し「辞任するか、即時、罷免すべきだ」と要求する声明を発表しました。

 「トランプ氏は労働組合のメンバーを侮辱している。米国とその共和制に対して危険なことは明白だ」と指摘。罷免を要求することは「米国の労働運動として軽々しく表明できるものではない」と深刻さを強調しました。

 全米最大の看護師労組「全国看護師組合(NNU)」のロス議長は議会に対し、「トランプ氏を弾劾し、罷免すべきだ」と要求。カスティーヨ書記長は「トランプ氏が大統領としてい続けることは、たとえあと2週間だとしても、あまりに危険が大きすぎる」と批判しました。

 公民権運動組織「全米有色人地位向上協会(NAACP)」はトランプ氏の弾劾を支持し、要求署名を始めました。運動組織「ムーブ・オン」が呼び掛けた別の署名には、9日までに50万人以上が賛同を表明しています。

 一方、サービス業国際労組(SEIU)のヘンリー議長は事件を非難する声明で、警察の対応に疑問を示しました。

 ヘンリー氏は「武器と南軍旗を手に下院議場に乱入した白人至上主義者は逮捕されなかった」と指摘。「昨年の夏、平和的なブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命は大事だ)のデモ行進には、大型車両や催涙ガス、ゴム弾を備えた機動隊が応対した」として、人種差別的な警察の対応を批判しました。


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