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2021年1月8日(金)

香港民主派前議員ら大量逮捕 強く抗議し、釈放を求める

志位委員長が表明

 日本共産党の志位和夫委員長は7日、国会内での記者会見で、香港警察が6日に前立法会議員ら53人の民主派活動家を一斉逮捕した問題について問われ、「民主派前議員らの大量逮捕に強く抗議し、釈放を求める」と表明しました。

 志位氏は、逮捕のやり方について、「国家安全維持法に反したというが、容疑は予備選挙をしたことだ。選挙をしたから逮捕されるなどということは、およそ文明国ではあってはならない」と厳しく批判しました。

 志位氏は、香港問題について中国政府に抗議を伝えてきたと述べ、「中国政府はすぐに内政問題だというが、内政問題ではない。『一国二制度』という国際公約に反し、中国自身が賛成してきた人権擁護の国際的取り決めにも反する重大な国際問題だ」と指摘。そのうえで、「国際社会は、『中国は国際法を順守せよ』という声を上げて、中国政府による重大な人権侵害を抑えていく必要がある」と強調しました。

中国は直ちにWHO調査受け入れよ

 また志位氏は、中国が新型コロナウイルスの起源の調査のための世界保健機関(WHO)の調査団の入国を拒んだ問題について問われ、「たいへんに大きな問題だ」と述べました。

 志位氏はWHOのテドロス事務局長が「失望」を表明したとして、「ウイルスの起源を明らかにすることは、パンデミック(世界的大流行)に国際社会が対応するうえでも非常に重要だ。現に世界が痛切に求めている。それに対してWHOのアクセスを拒否するのは本当に許されない」と批判。「中国に対しては『初動の誤りを反省すべきだ』と述べてきたが、加えて、いま国際社会の調査に協力しないとなると、これも批判されるべきだ」と指摘し、「ただちにWHOの調査を受け入れるべきだ」と求めました。


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