2020年12月25日(金)
「桜」前夜祭 安倍氏不起訴
到底容認できない
「法律家の会」が抗議声明
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東京地検特捜部が安倍晋三前首相を不起訴処分とし、安倍氏の公設第1秘書の配川博之容疑者を政治資金規正法違反罪で略式起訴したことを受け、安倍氏らを刑事告発した「『桜を見る会』を追及する法律家の会」は24日、東京都内で緊急の記者会見を開きました。
会見で同会は、安倍氏を不起訴としたのは政治的配慮による不当な処分だとして「到底容認できない」と抗議する声明を発表。配川容疑者の略式起訴についても「公職選挙法違反については対象から外されている」と指摘し、前夜祭の費用の一部を安倍氏側が負担した問題で徹底した捜査が行われなかったことは「大きな問題だ」と批判しました。
また、配川容疑者が略式起訴された事件で正式な裁判を行うことを訴えました。
同会によると、全国の弁護士や法学者らの告発状は23日時点で977通にのぼります。
同会事務局長の小野寺義象弁護士は「安倍氏に共謀があったかどうかを調べるための強制捜査を行うべき事案で、東京地検の対応には疑問がある。安倍氏に対する任意聴取も刑事責任を問わないことが前提だったのではないか」と述べ、検察による捜査の不徹底を問題視しました。
泉澤章弁護士は「当時の首相が関与した重大で悪質な犯罪であり、略式起訴で終わらせるのは大問題。絶対に許してはいけない」と強調。「法の支配と民主主義を取り戻すために具体的なアクションを続けていく」と述べ、検察審査会への申し立てを検討する意向を示しました。