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2020年12月23日(水)

香港最高裁 「合法集会でも覆面禁止」

民主派批判「デモの権利剥奪」

 香港終審法院(最高裁)は21日、集会やデモでのマスクの着用を禁じる「覆面禁止規則」について、政府側の主張を認め、合憲とする司法判断を下しました。香港メディアが伝えました。


 同規則は香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が昨年10月、政府への抗議行動の取り締まりを強化するため、半世紀ぶりに「緊急状況規則条例」(緊急条例)を発動し、香港立法会(議会)の審議を経ずに施行。当時の民主派立法会議員らが香港基本法(憲法)に違反するとして提訴していました。

 昨年11月の高等法院(高裁)で同規則は違憲と判断されましたが、今年4月の上訴法廷では「違法集会でのマスク着用禁止は有効」とし、政府主張を一部容認。終審法院はさらに、覆面禁止は「平和的な集会が暴力的に変わるのを防ぐためだ」として合法の集会であっても適用されるとの認識を示し、政府の主張を全面的に認めました。また、緊急条例の発動についても上訴法廷に続いて合憲としました。

 民主派団体「民間人権陣線」代表の陳皓桓(ちん・こうかん)氏は出演したテレビ番組で「覆面禁止法は市民のデモをする権利を剥奪している」と批判しました。


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