2020年12月22日(火)
吉川元農水相 議員辞職へ
大手鶏卵業者から現金疑惑
自民党衆院議員の吉川貴盛・元農林水産相=北海道2区=は21日、コメントを発表し、体調の問題を理由に議員辞職を表明しました。吉川氏は農水相在任中に、大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)の元幹部から複数回にわたり、計500万円の現金を供与された疑いがもたれ、東京地検特捜部が捜査を進めています。(小池書記局長のコメント)
吉川元農水相は、安倍晋三前政権の2018年10月から19年9月まで農水相を務めました。報道によるとアキタフーズの元幹部らは、吉川元農水相に対し、家畜のストレスを減らす飼育方法「アニマルウェルフェア(AW)」の国際基準が日本の養鶏業者の負担にならないように求める活動をしていました。
元農水相の西川公也・前内閣官房参与のブログによると、吉川元農水相は2018年11月12日に、大臣室で、アキタフーズの社長(当時)らをメンバーとする「アニマルウェルフェア対策協議会」と面会し、要望を受けました。
面会には西川氏も内閣官房参与として立ち会っていました。
アキタフーズをめぐっては、西川氏や農水省元幹部らが、同社のクルーザーで接待を受けていたことが分かっています。西川氏は、吉川元農水相の疑惑発覚後、今月8日付で内閣官房参与を辞任していました。