2020年12月17日(木)
遺骨含む土砂使うな
辺野古工事 宗教者が抗議集会
井上議員が参加
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沖縄・辺野古新基地建設で、沖縄戦の戦没者の遺骨が含まれる土砂を埋め立てに使うことが計画されていることに反対する宗派を超える宗教者が16日、国会内で集会を開きました。平和をつくり出す宗教者ネットの主催で30人が参加しました。
防衛省が辺野古埋め立て用の土砂の採取地に、沖縄戦の激戦地で、いまも戦没者の遺骨が多数収集されている沖縄本島南部を追加した問題で、計画の撤回を求めて300人を超える宗教者が共同声明を出しています。
日本キリスト教協議会総幹事の金性済(キム・ソンジェ)さんは「沖縄戦の犠牲にされた命が、さらにこれから辺野古の基地をつくる“材料”にされようとしていることの意味を宗教者として重く受け止めたい」とあいさつしました。
これまで38年間遺骨収集に取り組んできた沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんと電話で結んで、話を聞きました。具志堅さんは、発掘される遺骨からはその人が死んだ時の凄惨(せいさん)な様子がはっきりわかるといい「遺骨を遺族に返すのでなく、海に捨てるのはやめてほしい。みなさんの力を貸してください」と訴えました。
日本共産党の井上哲士参院議員が参加し「菅首相は参院本会議で『土砂は関係法令で認められている採石場から調達される』としか答えませんでした。こんな暴挙、冒とくを許さないために、みなさんとご一緒にがんばりたい」とあいさつしました。