2020年12月12日(土)
沖縄・糸満 遺骨残る土砂使うな
うりずんの会が採石場視察
|
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部の戦没者の遺骨が混じる土砂が使用されるかもしれない問題で11日、沖縄選出の野党国会議員でつくる「うりずんの会」は、本島南部の糸満市内の採石場などを視察しました。
遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが案内しました。沖縄戦の戦没者を追悼する「魂魄(こんぱく)の塔」(同市米須)の近くで、9月末から具志堅さんらが遺骨収集をしていた緑地帯が採石場に変えられてしまった現場を視察しました。同現場からは遺骨が見つかっています。
具志堅さんは、遺骨の消失は「何としても止めたい」と訴えました。日本共産党の、あかみね政賢衆院議員は「絶対にやってはいけないことを沖縄防衛局が強行しようとしていることに怒りを覚える。全国の問題としても、使用阻止のために頑張っていく」と強調しました。
視察した同市伊敷の森林内の自然洞窟(ガマ)では同日、新たに30代から40代の女性と日本兵のものと見られる2人の遺骨などが発見されました。
視察に参院会派「沖縄の風」の高良鉄美議員が参加しました。