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2020年12月6日(日)

なんだっけ

単一試合くじって?

 Q サッカーくじに導入される単一試合くじって、どんなもの?

 A 十数試合の勝敗を予想するこれまでのものとは異なり、一つの試合の勝敗、点差を予想するもの。バスケットボールのBリーグを対象にすることと併せ導入されます。当せん確率が宝くじ並みの160万分の1から、競馬並みの16分の1程度へと高くなります。近年、売り上げが減少しているため、スポーツ議員連盟のプロジェクトチーム(PT)が増収を見込み、議員立法として法案を臨時国会に提出、成立させました。日本共産党は反対しました。

 Q どういう問題が出てくる?

 A ギャンブル性が高くなります。そもそもサッカーくじは、刑法が禁じる賭博・富くじ罪に該当し、特別法で例外的に認めたにすぎません。導入時の1998年、国会で大議論になったとき、推進派は「ギャンブルではなく知的ゲーム」「競馬とは違う」と主張し、強行しました。今回は、その自身の主張すらほごにした形です。

 Q スポーツの影響は?

 A 議連PTの専門家ヒアリングで「スポーツ賭博の弊害としては八百長のリスク…もさることながら、SNS社会において深刻なのは選手、審判へのプレッシャーの増加と安全性の脅威」だとの指摘がありました。八百長の危険が高まるだけでなく、かけをめぐってSNSでの選手の中傷が世界で問題視されています。スポーツ振興はかけに頼らず、国の予算で賄うのが本筋という原点に立ち返ることが求められます。

 (2020・12・6)


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