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2020年12月1日(火)

自由な社会守れ

菅首相の学術会議人事介入に抗議

学者・市民ら院内集会

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(写真)主催者あいさつをする藤田高景・菅政権による検察・行政の強権支配を糺す会代表=30日、衆院第1議員会館

小池氏が参加

 菅義偉首相による日本学術会議への人事介入は憲法違反だとして、会員任命拒否の撤回を求める「許すな憲法破壊! 緊急院内集会」が30日、国会内で開かれました。主催は「菅政権による検察・行政の強権支配を糺(ただ)す会」で、学者・研究者や学生、市民ら約300人が参加しました。日本共産党の小池晃書記局長はじめ、立憲民主党、社民党、市民連合の各代表が駆けつけ、連帯のあいさつをしました。

 「糺す会」の藤田高景代表は「これまでも菅首相は問答無用の強権発動を連発し、意に沿わない官僚を粛清してきた。手を取り合って菅政権の横暴にストップをかけるたたかいを全国で広げよう」と力を込めました。

 小池書記局長は「任命拒否の最大の狙いは、学問の戦争利用は許さないという学術会議の原点を踏みにじろうとするもの。6人の任命拒否を撤回させる道しかない」と強調。「桜を見る会」前夜祭をめぐる安倍晋三前首相の虚偽答弁に象徴されるウソと私物化の政治、命とくらしに自己責任を押し付ける政治を、市民と野党の共闘で必ず倒そうと呼びかけました。

 市民連合・平和フォーラムの福山真劫さんは「菅政権を総選挙で倒すために、今度こそ本格的な野党共闘をつくる必要がある。野党が全て結集しなければ勝てない。共産党との連携がどうのこうのという議論がありますが、何を言っているんだと。菅政権を延命させていいのか。連帯してともに頑張ろう」と訴えました。

 元会員の羽場久美子・青山学院大学教授は、政府は▽軍事と学問の両立▽政府を監視する人文社会科学の廃止▽憲法破壊―を狙っているとして、「いま声を上げなければ」と訴え。上智大学3年生は「任命拒否で学生は、自分たちが学んでいる学問、特に人文社会科学が政府の弾圧の対象になると分かってしまった。現役の学生は、政府を批判することに慣れていないが、内部からそういう風潮を変えていきたい」と語りました。

 元学術会議会員の大沢真理・東京大学名誉教授、纐纈(こうけつ)厚・明治大学特任教授、評論家の佐高信氏、東京新聞記者の望月衣塑子氏、植野妙実子・中央大学名誉教授、古賀茂明・元内閣審議官、慶応義塾大学4年生、平野貞夫・元参院議員、内田雅敏弁護士も発言。生長の家の谷口雅宣総裁もメッセージを寄せました。


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