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2020年11月29日(日)

石木ダム造らせない

長崎で集会 「強制収用あんまりだ」

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(写真)「石木ダムは造らせない」と声を上げる参加者ら=28日、長崎県川棚町

 長崎県と佐世保市が川棚(かわたな)町に建設を強行している石木ダムに反対する「石木ダム強制収用あんまいばい(あんまりだ)!」集会が28日、同町で行われました。立ち退きを拒む13世帯の全用地の明け渡し期限から18日で1年となる中、「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」などが主催し、約70人が参加しました。

 石木ダムをめぐっては中村法道知事が、家屋などを強制的に撤去できる行政代執行も「選択肢として排除しない」と公言しています。

 佐世保市民で「石木川まもり隊」の女性は、佐世保市が作成した実績値から大きくかけ離れた右肩上がりの水需要予測のグラフを示し、「足りている水のために、地元住民の人権を奪ってまでダムを造るなど許されることではない」と訴えました。

 参加者が次々発言。約80人の小学生を引率し石木ダムの水没予定地の社会科見学をした教師が「子どもたちの感想は『地元の人たちの生活を壊さないでほしい』だった。貴重な勉強ができた」と報告しました。

 河川工学が専門の今本博健・京都大学名誉教授がオンラインで参加し、治水面で石木ダムに問題があることを指摘。オンライン参加は22人で、神奈川県の女性が「石木ダムのドキュメンタリー映画の上映会を開き、みんなに知らせていきたい」と話しました。

 参加者は集会後、町内をパレードし「石木ダムは造らせない」とアピール。日本共産党の小田のりあき佐世保市議も共に歩きました。


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