2020年11月26日(木)

「桜」疑惑　安倍氏の証人喚問必要

穀田国対委員長が会見

（写真）記者会見する穀田恵二国対委員長＝25日、国会内

　日本共産党の穀田恵二国対委員長は２５日、国会内で記者会見し、「桜を見る会」をめぐって、東京地検特捜部が安倍晋三前首相側を捜査していることについて問われて、安倍氏側が前夜祭費用の一部を補てんしていたとの報道に触れて、「極めて重大であり、安倍氏の証人喚問が必要だ」と強調しました。

　穀田氏は、ホテル側が出した領収書が廃棄された疑いがあることや、安倍氏周辺が「事実と違う答弁をしてもらう以外にないと判断した」と各紙が報じたことに言及。「事務所の関与、明細書の存在、差額の補てんは一切ないと答弁していたことがまったくのうそであり、国会と国民をあざむく極めて重大な問題だ」と強調。「この１年半、あれほど重大問題になった疑惑の事実を安倍氏自ら確かめることはしなかったのはなぜか。“事実と違う答弁を行う”ということを自らの意思で実行したとしか考えられない」と指摘しました。

　また安倍氏の国会答弁にかかわって、「与党もだまされていたことになる。与党はそれで平気なのか。立法府があざむかれて平気でいるということは、立法府の責任を感じないということだ」と批判しました。

　その上で、報道が事実であれば、安倍氏は１年半、うそを言い続けてきたことになるとして、虚偽の証言をすれば訴追される証人喚問が必要だと強調。あわせて、安倍内閣の官房長官だった菅義偉首相が、安倍氏に確認したとして国会で答弁してきた責任も重大であり、政府として事実と異なるうその答弁を了とする態度で許しがたいとして、立法府として真相究明することが重要だと語りました。