2020年11月25日(水)
事実なら明白な虚偽答弁、法違反 安倍氏の国会招致を
「桜」前夜祭疑惑 小池書記局長が会見
|
日本共産党の小池晃書記局長は24日、国会内で記者会見し、安倍晋三首相(当時)主催「桜を見る会」の前日夜に安倍氏の後援会員を招いて開いた「前夜祭」に安倍氏側が数百万円を補填していたことがホテル側作成の領収書と明細書で判明したとの報道について、「事実であれば安倍氏の国会答弁が虚偽だったことになるし、明白な法違反になる」として、安倍氏を国会に招致し問いただすべきだと主張しました。
小池氏は、安倍氏が国会答弁で「すべての費用は参加者の自己負担で支払われており、事務所や後援会の収支は一切なく、政治資金収支報告書に記載する必要はない」と説明し、明細書も「ホテル側からの発行はなかった」と述べていたと指摘。本会議、委員会などでの答弁で、「事務所が関与していない」が16回、「明細書がない」が10回、「差額の補填はしていない」は7回にのぼるほか、当時官房長官だった菅義偉首相も同様の答弁を繰り返していたことを明らかにしました。
小池氏は、今回の報道について安倍氏が「私はもう国会で答弁している」と語ったことについて、「その答弁が虚偽だという疑いが出てきているわけだから、きちんと説明をしてもらわなければいけない」と指摘。自民党の森山裕国対委員長が「わが国は三権分立の国だから、司法がやっておられることについては慎むべきだ」と発言したことにも、「三権分立の意味が分かっていないのではないか。国会での虚偽答弁の可能性が出てきたわけだから、立法府の責任で解明しなければいけない問題だ。三権分立だからこそ、立法府としての役割を果たすことが求められている」と主張しました。
また、森山氏が、秘書の報告が間違っていたことまで「虚偽と言えるのか」と述べたことに対しても、「これを言いだしたら、政治家の責任はどうなるのか。全部秘書の責任に押し付けるのかということになる。こういうことで逃げるのはもう許されない」と批判しました。
小池氏は「まさに安倍政治の国政私物化の象徴ともいえる事件で、絶対に曖昧にできない」と強調。「自民党ぐるみで真相を隠蔽(いんぺい)していると国民からみられたくないなら、野党の要求に応じるべきだ」と主張しました。