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2020年11月25日(水)

安倍事務所 800万円補填か

「桜」前夜祭 ホテルが明細書 説明と矛盾

安倍氏 説明拒む

 安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」前夜に東京都内のホテルで開催した前夜祭に関し、安倍氏側が費用の一部を補填(ほてん)した総額が5年間で800万円超に上る疑いがあることが24日、関係者への取材で分かりました。安倍氏は同日、国会内で記者団に捜査が行われていることを認めたうえで、「今の段階で話をすることは控える」と説明を拒否しました。


 関係者によると、補填の疑いがあるのは2015年から昨年までの前夜祭。ホテルが作成した明細書に記載された前夜祭の総費用と、参加者から徴収した会費との差額は計800万円超に上っていたといいます。

 また、安倍氏側が差額を負担したことを示す領収書をホテルが作成し、安倍氏側に渡していたとみられることも分かりました。

 安倍氏はこれまで、「事務所はホテルと参加者の契約を仲介しただけだ」と事務所が費用を補填した事実はないと説明していました。

 前夜祭をめぐっては、法学者などが政治資金規正法違反などの容疑で告発状を東京地検に提出。特捜部は、既に安倍氏の公設第1秘書らから任意で事情聴取しており、同法違反に当たるか調べています。

 安倍氏は同日、野党が首相時代の国会答弁との食い違いを指摘していることについて、「説明責任を果たしていないということではない。国会で答弁させていただいている」と述べるにとどめました。

 前夜祭は、山口県下関市に事務所を置く政治団体「安倍晋三後援会」が主催。2013年から19年まで、桜を見る会の前日に東京都内のホテルで開催され、地元支援者らが1人5000円の会費で参加しました。日本共産党など野党は国会で、会費が割安で、安倍氏側が差額分を補填した疑いがあると追及していました。


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