2020年11月11日(水)
米次期政権 コロナ対策本部
検査の大幅向上を計画
【ワシントン=遠藤誠二】米大統領選(11月3日)で勝利した民主党のバイデン前副大統領ら政権移行チームは9日、新型コロナウイルス感染拡大に対応するための対策本部である「移行・新型コロナウイルス諮問委員会」を立ち上げました。来年1月の政権発足に向けた最初の取り組みです。検査体制の強化などを政策に掲げています。
バイデン氏は声明で、「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)対策に取り組むことは、われわれの政権が直面する最も大事な課題の一つだ。私は、科学と専門家の知見を聞く」と表明しました。
対策本部はマーシー前公衆衛生局長官、ケスラー元食品医療局(FDA)長官らが共同議長を務めます。対策本部は9日にオンラインで初会合を開き、感染拡大阻止に向けた行動計画と経済再建について協議しました。
政権移行チームのホームページによると、(1)ドライブスルー方式による検査の倍加(2)自宅・簡易検査など次世代の検査への投資(3)連邦政府による検査委員会の設置―など新政権は本腰で大幅な検査能力の向上を計画しています。
新型コロナウイルスは10月に入り再び拡大し、4日から、1日の新規感染者数が10万人を超えるなど深刻化しています。