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2020年11月4日(水)

2020米大統領選

トランプかバイデンか

投票日 「コロナ」・資質…どう判断

 【ワシントン=遠藤誠二】米大統領選挙は2日、選挙キャンペーンが終了し、現職の共和党・トランプ大統領(74)が、民主党のバイデン前副大統領(77)を追う展開のまま、3日の投票日を迎えました。

 首都ワシントンはじめ各都市の中心部では、道路に面した建物の1階部分に板を打ち付けるなど、投票結果をめぐるトランプ、バイデン両候補支持者の衝突や暴動を懸念した対策が講じられています。これまでの選挙では見られなかった光景です。2日は、各地で両陣営の支持者の小競り合いがあり、投票日前から混乱が生じています。

 今回の大統領選で大きな争点となったのは、新型コロナウイルス感染対策。1日あたりの新規感染者数が8万人を超える(過去1週間平均、11月1日)など、感染第2波が米国を襲っています。

 トランプ陣営は最終日の2日まで、ウイルスを拡散させる恐れのある大規模集会を各地で開催。大統領は同日、感染拡大を警告し続ける国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長を選挙後に更迭することも示唆しました。

 争点はその他、人種差別、経済・雇用、医療保険制度、気候変動対策、移民対策、対中国・対北朝鮮をはじめとする外交―など多岐にわたりました。また、「米国の近代史上、最も危険な大統領」(民主党進歩派のサンダース上院議員)といわれるトランプ氏の「大統領としての資質」も問われた選挙でした。

 2日午後7時現在(米東部時間)の事前投票・郵便投票は9800万に迫っています(選挙プロジェクト発表)。これは、前回大統領選での総投票数の7割に相当し、有権者の関心の高さが示されています。うち郵便投票は約6200万。郵便投票は開票が遅れることから、選挙結果の判明は遅れる見込みです。


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