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2020年11月3日(火)

住民投票 大阪市廃止 再び否決

市民の良識・共同の勝利

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(写真)大阪市存続が決まり喜び合う市民キャンペーン「残そう、大阪」の有志=1日、大阪市中央区

 大阪市を残し、その力を生かすことを市民は選びました。大阪市廃止の是非を問う住民投票が1日投開票され、反対69万2996票、賛成67万5829票で反対多数となり、大阪市は存続することになりました。市廃止の否決は前回2015年5月に続き2度目。投票率は前回を4・48ポイント下回る62・35%でした。

 この結果を受け、大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想を推進してきた大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長は任期満了で政界を引退すると表明。代表代行の吉村洋文大阪府知事は「僕が『都』構想に挑戦することはない」と述べました。

 維新は前回反対した公明党に対し、大阪府、兵庫県で同党が衆院議席を持つ6選挙区に対抗馬を立てると揺さぶり。公明党は「住民サービスの維持」などを条件に賛成に転じましたが、支持層は賛否が割れました。

 住民サービスが維持できるかどうかが大きな争点となりました。日本共産党も加わる「大阪市をよくする会」と「明るい民主大阪府政をつくる会」は、自主財源が3分の1になる一方、特別区設置に15年間で1300億円のコストが掛かることなどからサービス低下は避けられず、「大阪市の力を生かしてこそ、住民サービスはアップする」と訴えました。

 NHKの出口調査でも反対理由は「大阪市が存続してほしい」が49%で最も多く、次いで「住民サービスが低下する」21%でした。


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