2020年11月2日(月)
北海道新幹線 「条件不適土」説明を
トンネル工事 党道委が凍結要求
|
掘れば掘るほどヒ素を含む有害残土が出る北海道新幹線のトンネル工事。今度は正体不明の「条件不適土」が北斗市で出土し、日本共産党道委員会は10月30日、畠山和也前衆院議員を先頭に、札幌市の鉄道建設・運輸施設整備支援機構北海道新幹線建設局を訪れ、情報公開と工事の全区間凍結を強く求めました。
「条件不適土」を名付けたのは機構です。初出土は2018年10月、機構側が市に伝えたのは翌19年7月、市議会への報告は仮置き場が満杯になった今年9月と、2年近くも市民と市議会に隠したままでした。
説明を求めた前田治党北斗市議に、機構側は「1万平方メートルで収まると思っていたら増えていくことが明らかになり、時間を要した」と言い逃れします。
「事前の調査で分からなかったのか」と迫る党側。機構は対策を第三者委員会で検討し「条件が整った受け入れ地で処理したい」とかわすだけで、「条件不適土」の正体は明かしませんでした。
機構が市議会に提出した資料では、ヒ素は環境基準値ぎりぎりの値で、「大丈夫」と強弁しますが、これは25メートル盛る要対策土が10メートルにとどまっている時点での数値です。
「住民が説明を求めたら答えますね」と畠山氏。一瞬つまる機構側に「説明できないなら該当の工区だけでなく、全区間のトンネル工事の凍結を」と迫りました。橋本みか衆院道5区予定候補、菊地葉子道議が同行しました。