民意無視につながる

ネット番組　指揮官一本化に懸念

（写真）討論する出演者（左下が小西氏）＝25日

　大阪市廃止の是非を問う住民投票（１１月１日投票）まで１週間と迫った２５日、「大阪都構想を語ろう」と題したネット番組が配信されました。主催は有志の映像グループ「Ｃｈｏｏｓｅ　Ｌｉｆｅ　Ｐｒｏｊｅｃｔ」です。

　元大阪府副知事の小西禎一氏と市民キャンペーン「残そう、大阪」の福田耕氏が討論に参加しました。

　「二重行政」をテーマに維新の会の横山英幸大阪府議が「府と市が別々の成長戦略を描き、物事が前に進まない」と発言したのに対し、小西氏は「府と市町村がそれぞれの発展計画を持つのは当然だ。意見のぶつかりを調整することで、住民にとってより良い答えを見いだす。それが日本の自治制度の本来あるべき姿だ」と述べました。福田氏は「指揮官を一本化して調整をなくすことは、民意を無視することにつながる」と懸念を表明しました。

　途中、横山氏が「投票の名前が間違っている。『大阪市廃止・特別区設置』が正確な情報じゃない」と述べる場面がありました。福田氏が「間違っていませんよね」と認識をただすと、横山氏は「どうぞ、（その認識で）いいです」と答えました。

　番組の最後に、小西氏は「１１月１日は大阪市存続を決め、新たなスタートの日にしたい」と語りました。