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2020年10月25日(日)

なくすな大阪市

希望の大阪つくれる

政令市の力 暮らしに

NHK討論番組 山中党市議団長が発言

 大阪市を廃止して四つの「特別区」に分割することの是非を問う住民投票をめぐる討論番組が23日夜、NHK「かんさい熱視線」(大阪放送局制作)で生放送され、「反対」の日本共産党の山中智子大阪市議団長と自民党の北野妙子市議団幹事長、「賛成」の大阪維新の会の松井一郎代表(大阪市長)、公明党府議団の肥後洋一朗幹事長が討論しました。「反対」の立憲民主党の尾辻かな子大阪府連常任幹事は事前収録のインタビューに答えました。


 松井氏が「反対派は特別区(設置)で新庁舎建設を含めて1340億円コストがかかると言っているがデマ。われわれは庁舎を建てないと言っている」と発言。山中氏は「リスクを説明するのは当然。庁舎建設については法定協議会で公明党も、将来的には(庁舎がないと)特別区民が困るから庁舎を造ってもいい、となっていた」と反論。さらに「維新こそ(協定書には)住民サービスは維持に『努める』としか書いていないのに『グ~ンとUP(アップ)』なんていうビラをまいている」と批判しました。

 「政令市・大阪市を残したうえでその先何があるのか」と問われた山中氏は「1980、90年代につくった借金の返済が落ち着き、本来持っている政令市の力を住民の命、暮らしを守るために振り向ければ、本当に希望の持てる都市になっていく」と述べました。

 住民サービスは本当に維持されるのかと問われて、肥後氏が「事務事業とセットで財源も確保されるので、サービスは維持される」と主張したのに対して、山中氏は「財源の担保もないのに、『できる、できる』と言っている。そんなことを市民に言ってはいけない」と批判しました。

 最後に、山中氏は「『二重行政の解消』の名で病院が廃止され、大学が無理やり統合され、これが大阪にとってプラスとも二重行政のムダとも思っていない。WTC(ワールドトレードセンター)と、りんくう(ゲート)タワービルは政策の誤り。ちゃんと反省して、大阪市の持つ大きな力を市民の命、暮らしを守り、商売をよくしていく、大阪を発展させていくために使う大阪を目指す」と力を込めました。


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