2020年10月24日(土)
いつ落ちるか 道歩くの怖い
原因究明・データ開示を
調布陥没 住民が国に要請
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東京都調布市で起きた道路陥没事故で23日に参院議員会館で、現場周辺の住民らが赤羽一嘉国土交通相宛ての緊急申し入れ書を提出しました。事故は、東京外環道(練馬区~世田谷区)工事の真上で起きており、住民らは調査・原因究明と掘削データの開示、事故調査委員会設置を求め、住民が納得するまで工事を再開しないよう要求しました。
日本共産党の笠井亮、宮本徹の両衆院議員、山添拓参院議員、そねはじめ都議、超党派の地方議員が参加。立憲民主党の大河原雅子衆院議員がメッセージを寄せました。
住民は「掘削が始まってから騒音や揺れを感じ、何度も事業者に申し入れしてきたが工事をやめなかった」「いつ落ちるかと道を歩いても怖い」と声を詰まらせ訴えました。
笠井、宮本、山添氏は国などの検討委員会の委員長がシールドマシン(掘削機)による土の取り込みすぎが原因である可能性に言及していることを指摘。土量や出力のデータの開示を求めました。
国交省の担当者は「深くおわびします」「早急な原因究明や補償など真摯(しんし)に対応する」と述べました。また、「(工事の)管理は適切だったが局所的な条件を捉えきれなかった部分がある」と説明。これまで掘進してきた地域についての調査を「検討したい」と述べました。
宮本氏は「事業は大深度地下で住民の同意なく行われているが、地表に影響は出ないとした前提が崩れている。工事中止を真剣に検討すべき」と述べました。