2020年10月23日(金)
十分で徹底的な審議を
4カ月ぶりの国会 志位委員長が主張
26日召集 会期41日間
日本共産党の志位和夫委員長は22日、国会内で記者会見し、同日会期が決まった臨時国会(26日~12月5日、41日間)に臨む基本点について述べ、政府が憲法53条に基づく野党の国会開催要求を無視するなど、通常国会閉会以来4カ月あまりも審議に応じてこなかったと厳しく批判し、「そういう経過のうえに開かれる臨時国会である以上、十分で徹底的な審議が必要だ」と主張しました。
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志位氏は、野党は先の通常国会の会期末(6月17日)に、新型コロナウイルス感染症への対応のために、年末までの会期の大幅延長を要求したのに、政府・与党が強行的に閉会したと批判。コロナ感染が急拡大するもとで、野党が“コロナに夏休みはない”と憲法53条に基づく臨時国会召集要求(7月31日)をしたのに、これを無視しつづけ、3カ月も経過したと指摘しました。
さらに、安倍晋三政権の退陣と菅義偉政権の発足(9月16日)から40日も国会が開かれなかったとして、「4カ月以上、本来開くべきだった国会を開いてこなかったことは、国会という国権の最高機関をないがしろにする姿勢として厳しく批判されなければならない」と強調しました。
志位氏は、「この4カ月あまり、安倍前首相も菅首相も1回も国会に出ないできた。その間、首相と政権が代わる事態まで起きたわけだから、今度の臨時国会では、代表質問はもちろんだが、最低3日以上、衆参ともに予算委員会を開くことを野党は一致して求めている」と指摘しました。
その上で、「日本学術会議への人事介入問題は徹底的に究明が必要だ」と指摘。「コロナ対策――検査や医療の問題、暮らしと営業の問題なども喫緊の課題だ」と強調しました。「内政・外交の基本姿勢も新政権にたださなければならない」として、「こういうことを考えると、衆参でそれぞれ3日間の予算委員会でも少ないぐらいだ。強く求めて実現していきたい」と重ねて表明しました。