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2020年10月19日(月)

「都」構想 よくわかるマンガ話題

「いろんな問題」市民が宣伝工夫

 大阪市廃止の是非を問う住民投票(11月1日投票)をめぐり、大阪市なくすなの思いを胸に多くの市民が工夫を凝らして「反対」の声を上げています。ツイッターで公開されている全6ページのマンガ『みをつくし物語』が、読めば「都」構想の問題点がよく分かると話題を呼んでいます。(中野侃)


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(写真)ツイッターで公開中のマンガ『みをつくし物語』。「都」構想の問題点が分かりやすいと話題に

 原作は「都」構想反対を訴える広告やチラシをツイッターで発信している40代男性、「shinoda」(@ssoshu)さん。作画はデザイナーの「タイライー」さんです。

 原作を担当したshinodaさんは「いろんな問題があるものの言葉で言ってもなかなか受け取ってもらえません。ストーリーなら入りやすいと思い制作を決意しました」と語ります。

 物語のテイストは時代劇です。「あうさか幕府(大阪府)」が治める地を舞台に、ある日突然、幕府が進めると言い出した「とこうさう(『都』構想)」について市民が考えるというストーリー。

 「大阪市廃止を『おとりつぶし』、府税になることを『年貢を幕府に納める』みたいに、表現も時代劇風にしています」。大阪市の130年の歴史を守ろうというshinodaさんの思いが込められています。

 タイトル「みをつくし」は航海の道しるべの意味を持つ大阪市の市章「澪標」から取りました。「古くから水の都と呼ばれた大阪市のシンボルマークです。大阪市が廃止されたらそれもなくなるってことに、まだほとんどの人が気づいていません」とshinodaさん。「一番納得いかないのは『都』構想のことがよく分からないまま決まってしまうことです。議論をして、自らで考えて、納得いく答えを出すきっかけにしてほしい」

 マンガを読んだ人たちからは「マンガだからスッと入ってくる」「『都』構想のことイマイチ理解できてなかったけどこれは分かりやすい」「印刷していろんな人に配りたい」と反響が寄せられています。

 マンガは、SNSなどで「都」構想反対の声を上げている40代女性「関西の主婦」(@kansai_no_shufu)さんがツイッターで公開しています。


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