2020年10月18日(日)
菅首相 靖国神社に真榊
歴史観も「安倍政治」を継承
菅義偉首相は17日、東京・九段北の靖国神社の秋季例大祭にあわせ、「内閣総理大臣」の肩書で同神社に祭具の真榊(まさかき)を奉納しました。大島理森衆院議長、田村憲久厚生労働相、井上信治科学技術担当相も真榊を奉納しました。
安倍晋三前首相が在任中、秋の例大祭にあわせて真榊を奉納してきたことを踏襲しました。日本の過去の植民地支配・侵略戦争を美化する同神社の歴史観と同じ立場に立つという点でも、菅首相が「安倍政治」を継承することを示すものです。
靖国神社は、戦前・戦中は国民を戦争に動員する精神的支柱の役割を担い、戦後は日本の過去の植民地支配と侵略戦争を美化・宣伝する特殊な宗教施設です。首相・閣僚が参拝・奉納をすることは、憲法の政教分離の原則にも反します。
侵略戦争肯定の立場の表明だ
小池書記局長が批判
日本共産党の小池晃書記局長は17日、東京都八王子市内での街頭演説で、菅義偉首相が同日、靖国神社の「秋季例大祭」にあわせて真榊(まさかき)を奉納したことに対し、「菅首相が日本の過去の侵略戦争を肯定する靖国神社の立場に立っていることを内外に表明するものだ」と厳しく批判しました。