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2020年10月17日(土)

民主派寄り香港紙創刊者事務所

警察が捜索を強行

 【北京=釘丸晶】香港警察は15日、民主派寄りの香港紙「リンゴ日報」の創刊者・黎智英(れい・ちえい)氏の個人事務所を家宅捜索しました。黎氏は弁護士も立ち会わず、捜査令状も残さずに私的文書を押収した警察のやり方について「香港の法治は失われた」と批判しました。

 リンゴ日報などによると同日午前、香港警察国家安全処の私服捜査員14人が捜査令状を持って黎氏名義の会社事務所を捜索。事務所責任者のマーク・シモン氏は弁護士の到着を待つよう求めましたが、警察は捜査を続行し、パソコン6台や文書類2箱などを押収しました。

 シモン氏は「警察は弁護士が到着する前に捜査を終え、連絡方法や捜査員の名前すら残していない」と指摘。「弁護士を通じて警察に関連文書の閲覧を禁じるよう求める」と述べました。

 黎氏は8月10日に国家安全維持法違反容疑で逮捕(後に保釈)されており、警察は今回の捜査でその関連証拠品を押収したと説明。一方、黎氏は「警察のやり方は常軌を逸しているが、法に触れるような悪事は行っておらず、警察の調査を恐れない」と述べました。


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