2020年10月13日(火)

学問の自由介入するな

官邸前　教育関係者ら緊急抗議

（写真）「日本学術会議への介入を許すな」とアピールする人たち＝12日、首相官邸前

　菅義偉首相による日本学術会議への人事介入は許さないと１２日、教育関係者らが首相官邸前で緊急抗議を行いました。学問の自由を侵害するだけでなく、「民主主義と国民への攻撃」と訴え。「真理を追究する教育の自由をゆがめる」などのプラカードを手にアピールしました。

　あいさつした全日本教職員組合（全教）の小畑雅子委員長は、任命拒否は「違憲、違法の暴挙であり撤回を求める」と強調し、「日本の教育、そして民主主義にかけられた攻撃です」とのべました。

　教職員や大学院生、弁護士らがスピーチ。全国大学高専教職員組合の長山泰秀副委員長は、大学に対してさまざまな形で介入が狙われてきたと指摘し、「学問の自由を守らないといけない。首相にきちんとした説明を求める」と語りました。

　日本私大教連の三宅祥隆書記次長は、首相の介入は、「日本の学術そのものに汚点を残します」とのべ、任命拒否を撤回させるまで頑張ると語りました。

　抗議の主催は、全教、教組共闘連絡会、全国私立学校教職員組合連合、子どもの権利・教育・文化全国センター、民主教育研究所です。