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2020年10月9日(金)

2020米大統領選

討論会開催 両副大統領候補 激論

災害と気候変動“関連性はない”ペンス氏

コロナ対応“史上最大の失敗”ハリス氏

 【ワシントン=遠藤誠二】11月3日の米大統領選に向けたペンス副大統領(共和)とハリス上院議員(民主)の両副大統領候補による討論会が7日、西部ユタ州のソルトレークシティーで行われました。新型コロナウイルス対策や気候変動などで激論が交わされました。


 新型コロナ対策についてハリス候補は「米国民が目の当たりにしているのは、歴代政権の中で史上最大の失敗だ」と強調。21万人の死者、700万人以上の感染者が出ている米国の深刻な状況を挙げ、1月下旬にトランプ政権が深刻な事態を認識していたにもかかわらずそのことを国民に知らせなかったと指摘しました。同政権には感染拡大防止に向けた「何の計画もいまだにない」と痛烈に批判しました。

 司会者が、トランプ大統領はじめホワイトハウスで感染拡大が続く原因とされる先月末のイベントについて質問。ペンス候補は「屋外でのイベントであり医者や科学者から不断にアドバイスを受けた」と述べ、問題はなかったと主張しました。

 気候変動問題で、ペンス氏は「気候は変動している」と、気候変動の科学的根拠を否定するトランプ氏と一線を画す一方、「問題はその原因とそれにわれわれがどうするのかだ」と表明。米西部で発生した森林火災は「森林管理」が問題で、多発するハリケーンについても「100年前より数は少ない」と述べ、気候変動との関連性を否定しました。

 ハリス氏は「私たちは繰り返しこの政権が科学を否定するのを見てきた」「ジョー(バイデン大統領候補)は科学を信じる。彼は私の故郷のカリフォルニア州を含む西部が燃えている理由を理解している」と述べました。

 新型コロナ対策として、この日の討論会で両候補は3・6メートル離れて着席。間にはガラス板が設置されました。

 15日にはフロリダ州マイアミで、大統領候補による2回目の討論会が予定されていますが、トランプ氏の新型コロナ感染で実施されるかどうかは微妙。バイデン氏は、トランプ氏が感染したままでは「すべきではない」と主張しています。


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