2020年9月20日(日)
総選挙で「安倍政治」に決着 共闘の力、党躍進で新しい政治を
広島・山口 小池書記局長が演説
日本共産党の小池晃書記局長は19日、広島市中区と山口県光市で大平よしのぶ衆院中国ブロック比例予定候補、小選挙区予定候補らとともに演説し、「安倍政治」継承の菅義偉政権が発足したもと、「来たるべき総選挙で『安倍政治』に決着を。市民と野党の共闘の力で新しい政治を切り開こう。野党共闘の要、日本共産党を大きく伸ばして」と訴えました。
広島市の街頭演説では、立ち止まって演説を聞く人の輪が広がり、拍手を送っていく人、引き返してきてカンパを寄せる人もいました。
小池氏は、昨年の参院選広島選挙区が舞台となった河井克行前法相と妻・案里参院議員の大規模買収事件に、安倍晋三前首相とともに、官房長官だった菅首相が深く関わったと告発。自民党広島県連の反対を押し切り同選挙区への案里被告の出馬を強引に進め、3度も広島に応援入りしたと述べ「自民党支持者も菅さんや安倍さんのやり方は許せないはず。こういう政治に一番効く薬は日本共産党。定数11の中国ブロックに自公7議席は多すぎる。比例で共産党を伸ばして」と呼びかけました。
悪徳マルチ商法のジャパンライフ元会長が逮捕されたことについて小池氏は、「桜を見る会」の総理推薦枠の招待状が被害拡大に使われたのに「再検証はしない」という菅政権を批判。「なぜこのような人物を招待したのか。桜を見る会を中止しても、臭いものにフタは許されない。徹底解明が必要だ。政治の私物化もうそ偽りの政治も、もう終わりにしよう」と訴えました。
小池氏は、臨時国会の首相指名選挙で、共産党として立憲民主党の枝野幸男代表に投票し、野党連合政権にむけ「共闘が一歩前に進んだ」と報告。5年前の9月19日に安保法制=戦争法が強行されて以降の野党共闘のアプローチが、頂上めざす「アタック」の段階に入ったと述べました。
そのうえで「自助」を強調し自己責任を押し付ける新自由主義にまい進する菅政権を批判し、一人ひとりが個人として尊重され、医療、教育などを国が責任もって支える政治が必要だと強調。「破綻した新自由主義の暴走か、大本から転換するのか。今こそ野党が連合政権構想で自民・公明の政治に代わる新しい社会の姿を示すとき。総選挙で自民・公明を少数に追い込み新しい政治をつくろう」と呼びかけ、大きな拍手が起こりました。
大平比例予定候補は、「黒い雨」訴訟の広島地裁判決で原告全員が被爆者と認められたのに、控訴した国への怒りを表明。「核兵器禁止条約に署名する政府、被爆者の苦しみに寄り添い、その補償への責任をしっかり果たす政府をご一緒につくろう」と力を込めました。