2020年9月19日(土)
朝鮮戦争早期終結訴え
日朝平壌宣言18年「国交正常化を」
東京で集会
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日本と北朝鮮の間で早期の国交正常化交渉の再開などで合意した日朝平壌宣言から18年となった17日、宣言の立場で朝鮮戦争の早期終結と日朝国交正常化の実現を求める集会が東京都内で行われました。主催は「朝鮮半島と日本に非核・平和の確立を」市民連帯行動です。
ジャーナリストの布施祐仁氏(平和新聞編集長)が講演。「日本の国土や国民、自衛隊、経済などをアメリカの世界戦略と軍事行動に丸ごと利用」する日米安保体制の土台が、朝鮮戦争のなかで築かれたと指摘。日本が日朝平壌宣言に立ち返って、拉致、核、ミサイル、戦後補償を包括的に解決し、当事者として朝鮮半島の恒久的平和体制構築を後押しすべきだと強調しました。
在日朝鮮人人権協会の朴金優綺(パクキム・ウギ)さんは、朝鮮学校が「高校教育無償化」(2010年)、「幼保無償化」(19年)、新型コロナウイルス関連の支援策から排除されてきたことを告発。「朝鮮学校の差別と向き合うことは、根底にある日本の植民地支配の責任回避などの構造を克服することにつながります。ともに声をあげましょう」と呼びかけました。
集会では、▽朝鮮戦争の終結と、停戦協定の平和協定への転換▽在日朝鮮人差別政策をやめ、日朝国交正常化の実現―を求めるアピールを確認しました。