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2020年9月18日(金)

安倍政権継承・自助・日米同盟基軸を強調

菅首相が就任会見

 菅義偉首相は16日夜、首相官邸で就任会見を行い、「安倍政権が進めてきた取り組みをしっかり継承する」と強調し、安倍政治を継承する考えを鮮明にしました。「私がめざす社会像は『自助、共助、公助』だ」とも語り、コロナ禍のもとで苦境にあえぐ国民に対し自己責任を押し付け、国による支援は後回しにする考えを改めて示しました。

 菅氏は、新型コロナ対策のためのワクチン確保や持続化給付金、雇用調整助成金などの対策について述べる一方、感染拡大が懸念される下で「Go To キャンペーン」をいっそう推進する姿勢を示しました。

 目玉政策として「行政のデジタル化」を打ち出し、「デジタル庁」を新設すると明言しました。

 外交については、「日米同盟を基軸とした政策を展開する」と強調し、米トランプ政権いいなりの安倍外交継承を表明しました。

 菅氏は、「安倍政権では国民・国会への説明不足、異論の排除、忖度(そんたく)といった体質が指摘されてきた」と問われ、「おかしいことは直していかなきゃならない」と述べる一方で、森友問題について「すでに財務省が調査を行い、処分を行っている。検察の捜査も行われ、結論も出ている」とし、真相解明に背を向ける姿勢を示しました。

 菅氏は解散・総選挙について「いずれにしろ1年以内に衆議院は解散・総選挙がある。そうした時間の制約も視野に入れながら考えていきたい」と述べました。


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