2020年9月15日(火)
ラムサール条約登録目指し
保護区指定 県に要望
沖縄 泡瀬干潟で市民ら
「泡瀬(あわせ)干潟を守る連絡会」など複数の市民団体は11日、生物多様性の宝庫である泡瀬干潟(沖縄県沖縄市)のラムサール条約湿地登録実現を目指し、要望書を沖縄県に提出しました。同連絡会のメンバーらが沖縄県庁を訪れて手渡しました。同市区選出の日本共産党の島袋恵祐県議が同行しました。
要望書は、来年のラムサール条約の締約国会議(COP14)で同干潟が登録されるためには、遅くとも今年度内に同干潟を鳥獣保護区(特別保護地区)に指定する必要があると指摘しています。
県の指定計画案に沖縄市が、将来的な開発計画の可能性は排除できないと難色を示している問題について、同連絡会の前川盛治事務局長らは、沖縄市の理解を得て年度内に指定を終了するためのさらなる取り組みを県に求めました。
県環境部の比嘉貢・自然保護課長は、県側も一貫して指定を目指し取り組んでいることを強調。「(沖縄市側と)直接、話を進めていく」と答えました。
7月の県議会で同干潟のラムサール条約湿地登録をめぐる現状を取り上げた島袋県議は「貴重な自然をしっかり守ることが行政としてすごく重要だ」と訴えました。