2020年9月3日(木)
戦車の公道走行やめろ
北海道苫小牧市 住民らが陸自に抗議
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陸上自衛隊の重量50トンの90式戦車や装甲車が地響きを立て、1日夜、わがもの顔に公道を走る北海道苫小牧市。駆け付けた人たちは「自衛隊戦車の公道走行はやめろ」と唱和をくり返しました。
午後9時17分、沼ノ端の国道234号線を戦車が走り抜けました。陸自北部方面隊実動演習。戦車3両、装甲車11両、関連車両32両が苫小牧西港から、千歳市の東千歳駐屯地までの公道自走訓練を強行しました。
先月24日から始まった実動演習。10日まで全道の演習場で展開し、その一部が釧路港から民間フェリーで苫小牧西港に運ばれ、公道を自走しました。「苫小牧港の軍港化阻止実行委員会」(横山傑実行委員長)は「自衛隊戦車の公道走行はやめろ」との横断幕を掲げ、札幌から道労連の三上友衛議長や、千歳市からピースアクションinちとせのメンバーが参加しました。
日本共産党の松橋ちはる衆院道9区予定候補らが加わり、50人超が「苫小牧港の軍事利用反対」「苫小牧港を軍港化するな」と声を張り上げました。
8月3、4両日は事前連絡なしに米軍オスプレイ3機が飛来、千歳基地に2機が着陸。「北海道大演習場(恵庭市など)で1日までのパラシュート降下訓練は中止になったが、北海道全体がまるで戦場と化している」と怒りが噴出しています。