2020年8月29日(土)
「森友」国有地値引き、改ざん
「この問題は終わらない」
国会内でシンポジウム
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財務省の不当な国有地値引き売却に端を発した森友学園問題を考えるシンポジウムが28日、国会内で開かれました。森友ごみ問題を考える会が主催し、約20人が参加。国有地売却をめぐる決裁文書の改ざんを強要され、自殺に追い込まれた元財務省近畿財務局職員、赤木俊夫さんの手記をスクープした相澤冬樹氏(大阪日日新聞記者)らが報告しました。
相澤氏は、赤木さんの妻の雅子さんが国などを相手に訴訟を起こしていることについて、「夫がなぜ死ななければならなかったのか、なぜ改ざんをさせられたのか。彼女にあるのは真実を知りたいというシンプルな願いそのもの」と強調。「雅子さんのこの思いには政治的に右も左もなく、真実を明らかにしてほしいという思いには、誰も反対できないはずだ。政治にあまり関心のない人も含め、多くの人に知ってもらい、共感を広げていかなければ」と語りました。
さらに相澤氏は、値引きの不当な実態を隠ぺいするために、俊夫さんが改ざんを強いられた上、責任を押し付けられ、死に追い込まれた経過を説明。真相解明に背き続ける安倍政権、財務省を批判し、「遺族が真実を知らされていないと訴えている限り、この問題は終わらない」と力を込めました。
山添拓(日本共産党)、杉尾秀哉(立憲民主党)両参院議員が参加し、あいさつしました。