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2020年8月29日(土)

すみやかに臨時国会を開催し新首相のもと十分な審議を

安倍首相 辞意表明 志位委員長が記者会見

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(写真)記者会見する志位和夫委員長=28日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は28日、安倍晋三首相の辞意表明を受けて国会内で記者会見し、次のようにコメントしました。

 一、病気が理由での辞任ということですから、これはやむを得ないと考えます。じっくりと治療され、健康を回復されることを願っています。

 一、国政は、コロナ対応をはじめ、一刻の空白あるいは遅滞も許されないことはいうまでもありません。

 ですから、速やかに臨時国会を開催し、後継首相を指名し、新首相のもとで、衆参の代表質問、予算委員会をしっかり行う、そして国政の基本問題についての十分な審議を行うことを強く求めたい。

 一、わが党としては、7年8カ月の安倍政権に対して、あらゆる分野で正面から対決してたたかってきました。今後も市民と野党の共闘の力で、自民党政治の抜本的な転換を求めてたたかっていきたいと決意しています。

 記者団との質疑応答は次の通りです。

 記者 7年8カ月の安倍政権との対決ですが、ふりかえって安倍政権の評価を改めて教えてください。

 志位 いまお話したように、あらゆる分野で、われわれはこの政権と対決してきました。憲法の問題、経済の問題、民主主義の問題、あらゆる分野で対決してきました。この政治を大本から切り替えなければならないと決意しています。

 記者 次の自民党の総裁、総理大臣に期待することをお願いします。

 志位 先ほどいったように、まずは臨時国会を開いて、国民の前で国政の基本問題についてしっかり所見を述べ、審議を行うことを求めます。

 記者 今回の辞任を受けて、衆院解散・総選挙が近づいたと考えますか。そのさい、野党共闘の仕方をどのようにしていくのか教えてください。

 志位 今回の辞任は、直接には健康の問題によるものだと思いますが、一つの新しい激動的な時代が始まったと私たちは受け止めております。ですから、解散・総選挙がいつあっても対応できるような構えを野党として速やかにつくるべきだと考えています。解散・総選挙にあたっては、市民と野党の共闘で自民党政治を倒すという立場でのぞみます。

 記者 この間、安倍首相だから安倍政権に対峙(たいじ)するということで市民と共闘などが図れた部分もあったと思いますが、総理が代わることで共闘に与える影響はどうお考えですか。

 志位 単に安倍首相個人とたたかってきたわけではありません。安倍・自公政権とたたかってきました。ですから、このたたかいの枠組みは変わらないと思っています。

 記者 安倍政権のもとで「森友・加計」「桜を見る会」といろいろ問題になりましたが、当事者がいなくなるという形になるもとで、今後どう対応しますか。

 志位 これは、国政がゆがめられたという問題ですから、あいまいにはしません。

 記者 安倍政権が7年8カ月続いたことによって、何が一番変わり、どういう影響があったと思いますか。

 志位 さきほどいったように憲法の問題、経済の問題、民主主義の問題、あらゆる分野で私たちは正面から対決してきました。この7年8カ月の政治の全体の総括は、政権が本当に終わったところできちんというつもりです。きょうは辞任会見ですので、これ以上はいいませんが、一つだけいえば、この7年8カ月の安倍政権とのたたかいのなかで、市民と野党の共闘が戦後初めて始まった。とくにこの5年間、野党共闘が生まれ、2016年の参院選挙、17年の総選挙、19年の参院選挙と3回の国政選挙を野党共闘でたたかい、この流れが起こってきた。この流れを新しい局面でもさらに大きく発展させていきたいと思います。


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