2020年8月27日(木)
カジノやめるべきだ
塩川氏 「腐敗の温床」と批判
衆院内閣委
日本共産党の塩川鉄也議員は26日の衆院内閣委員会で、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件の公判がはじまり、カジノはやめるべきだと追及しました。
秋元司衆院議員(自民党を離党)は、カジノ汚職事件の収賄容疑で逮捕・起訴されており、20日には保釈中に贈賄側の被告に虚偽の証言をするよう働きかけ再び逮捕されています。塩川氏は、秋元氏がIR担当副大臣として、IR・カジノの制度設計を行う立場だった、と指摘。「疑惑は極めて重大で、何らの説明責任も果たしていない。国会議員の資格はない、議員辞職すべきだ」と主張しました。IR議連事務局長でIR推進法案提案者の西村康稔経済再生担当相に「カジノを推進してきた政治家として汚職事件が起こったことに反省はないか」と迫りました。
西村担当相は「秋元議員の逮捕は大変残念だ。政府としてはIR整備法に基づいて必要な準備を進めていく」と繰り返しました。
塩川氏は、カジノ事業は刑法で禁じられた賭博を特定の事業者に認め、莫大(ばくだい)な利権が絡むため、癒着が排除できないと指摘。「不正・腐敗の温床であるカジノ・IRはきっぱりとやめるべきだ」と強調しました。
また、コロナ禍でインバウンド(訪日外国人)頼みのビジネスモデルは破たんしていると指摘。IR担当副大臣の任命、カジノを成長戦略として推進してきた安倍晋三首相の責任は重いとして、国会での説明を求め、「野党はカジノ法廃止法案を提出している。市民と力を合わせカジノ廃止に全力を挙げる」と訴えました。