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2020年8月26日(水)

2020米大統領選

共和党大会 トランプ氏を指名

市民守らぬ「警察改革」公約

 【ワシントン=遠藤誠二】11月の米大統領選挙に向けた共和党大会が24日、南部ノースカロライナ州シャーロットで4日間の日程で開幕し、正副大統領候補にトランプ大統領とペンス副大統領を正式に指名しました。トランプ氏は2期目に臨む公約の柱で、孤立主義、排外主義を進め国民の分断をあおる「米国第一主義」を貫く姿勢を鮮明にしています。

 新型コロナウイルスの感染拡大のため、大会は規模を縮小して開催。トランプ氏は27日に、指名受諾演説をホワイトハウスから行います。今大会では、共和党としての政策綱領は採択されず、トランプ氏は23日、「あなたのためのたたかい」と銘打った公約の柱を提示しています。

 中国への対抗や雇用の創出、新型コロナ対策などに加え、黒人男性殺害事件を受けた「警察改革」を柱の一つに位置付け。「警察官と法執行官の十分な資金提供と雇用」「法執行官に対する攻撃の重罰化」など、市民を守るのではなく警察を擁護する姿勢を示しています。

 「聖域都市」による移民保護を終わらせるなどの反移民対策も継続。「外交政策」として提示された柱はすべて軍事分野で「同盟国の公正な分担」「比類なき米国の軍事力拡大維持」を掲げました。

 その他、▽米国例外主義(米国は他の主要国と質的に異なるという考え方)の教育▽エネルギー自立にむけた規制緩和継続▽米国民を傷つける国際テロリストの根絶―など危険な公約が並んでいます。

 トランプ氏は24日、シャーロットを訪れ演説。民主党は「新型コロナウイルスを利用し、票をかすめ取ろうとしている」などと攻撃しました。


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