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2020年8月26日(水)

育鵬社教科書 次々ノー

大阪市・松山市など不採択

 大阪市教育委員会は25日、来年度から市立中学校で使用する中学校の歴史・公民教科書について、前回採択した育鵬社教科書を採択しませんでした。育鵬社の中学校歴史教科書を使っていた松山市(愛媛県)も同日、同社を不採択としました。

 大阪市は橋下徹氏が市長だった2015年8月、市全体を一つの採択区にして育鵬社の歴史と公民教科書を採択しました。18年に採択地区を四つに分割し、今回、4地区すべてで育鵬社以外の教科書が答申され、同日の教育委員会会議で採択されました。

 前回、育鵬社教科書が採択された際、「戦争美化の教科書を子どもたちにわたさない大阪市民の会」や市民団体が、同教科書は広く認められてきた学問研究の到達を踏まえず、侵略戦争を美化する特異な歴史観、政治的主張を子どもたちに押し付けるものだと強く抗議。市民的にも明らかにし、市教委に対して採択しないよう求める要望を重ねてきました。

 不採択に傍聴者から拍手が湧きました。大阪市民の会では、「特定の政治的主張を子どもたちに押し付けることへの市民的批判や陳情を反映したものといえる」としています。

 中高一貫の中学校2校でも採択しませんでした。

 大阪府では、前回、東大阪市、河内長野市、四條畷(しじょうなわて)市、泉佐野市も育鵬社を採択しましたが、今回は、泉佐野市が公民のみ育鵬社を採択しました。


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