2020年8月22日(土)
2020米大統領選
バイデン氏「結束の時」
民主党の指名受諾演説
【ワシントン=池田晋】11月の米大統領選に向けて、野党・民主党の候補に指名されたバイデン前副大統領(77)は20日、最終日を迎えた同党の全国大会で指名受諾演説を行いました。地元デラウェア州からの中継で演説したバイデン氏は、トランプ大統領が広げてきた社会分断の道を選ぶか、融和の道か「米国は転換点だ」とし、「われら国民が結束する時だ」と呼び掛けました。
バイデン氏は、米国が▽新型コロナウイルスの感染拡大▽世界大恐慌以来の最悪の経済危機▽高まる人種差別撤廃の声▽加速する地球温暖化―の4重の歴史的危機の中にあると指摘。「国家像、思いやり、良識、科学、民主主義、すべてが懸った選挙だ」とトランプ氏打倒の重要性を強調しました。
新型コロナ対策では、トランプ氏が国家の最も基本的な義務である「国民を守ることを怠った」と批判。就任初日から連邦政府レベルでコロナ戦略を実行に移し、迅速な検査体制を整備するとしました。
外交政策をめぐっては、「私は同盟国と友好国を支持する大統領となる。敵対国には、独裁者らと仲良くする日々は終わりだと明確にする」と述べ、同盟関係を重視する姿勢を打ち出しました。