2020年8月19日(水)
大阪市廃止するな
コロナ禍 「都」構想なんて
臨時府・市議会開会受け市民
大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想の制度案を議論する臨時の大阪府議会、大阪市議会が18日、開会しました。市民が府庁や市役所周辺で「大阪市廃止ではなく新型コロナ対策に集中を」と声を上げました。
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大阪維新の会(代表・松井一郎大阪市長)は、28日に府議会、9月3日に大阪市議会で制度案を議決し、11月1日に住民投票に持ち込もうとしています。近い時期に衆院選となれば、同日投票とする考えです。
「大阪都」構想は、大阪市を解体し財源も権限も「都(府)」に吸い上げ、「1人の指揮官(知事)」でやりたい放題のことができる体制をつくるのが狙い。2015年5月の住民投票で否決されました。今回の制度案も骨格は同じ。分割して設置する特別区を五つから四つに変えたぐらいです。
大阪でも新型コロナの感染が拡大。この日の宣伝でも市民は「こんなときに住民投票するの?」などのプラカードや横断幕を手にアピール。「コロナ対策ではなく、大阪市を丸ごとつぶすことを最優先するのは、世界でも例がない異常事態」(日本共産党の井上浩大阪市議)と批判しました。
大阪市をよくする会は「住民投票中止! コロナ対策に全力を」の署名で市民との対話を広げに広げようと呼びかけています。