2020年8月18日(火)
「桜みる会」・コロナ・野党政権 田村政策委員長が語る
作家・乙武氏インタビュー
「選挙ドットコムちゃんねる」で配信
作家の乙武洋匡氏が日本共産党の田村智子政策委員長にインタビューした3本の動画が、インターネット動画サイト「ユーチューブ」の「選挙ドットコムちゃんねる」で14日から配信されています。首相主催「桜を見る会」疑惑追及の質問はどうやって生まれたのかや日本共産党との出会い、新型コロナウイルス感染症への対応、共産党は政権をめざすのかなど多彩なテーマで語っています。
発端は国会質問
このなかで乙武氏は「桜を見る会」が全国的ワードになった発端は田村氏の国会質問だったと紹介。田村氏は、公的行事の「桜を見る会」が安倍晋三首相に私物化され、首相の「後援会祭り」のようになっていた実態を、「赤旗」の取材や調査をもとに一つひとつ突きつけ「たとえ答弁では逃げても、世間的には逃げられないぞ」という思いで追及したと述べました。質問直後はほとんど報道されなかったもののネット上で大拡散されたことで、質問の翌週から取材が押し寄せ、驚いた経験を語りました。
乙武氏は、2019年に国立感染症研究所の定員削減問題を田村氏が質問していたと紹介し「驚愕した。コロナを見越したような質問だった」と述べました。田村氏は安倍政権による国家公務員削減で現場から悲鳴が上がっており、さまざまな感染症が広がるもと予算や人員を「減らしていいのか」と「当たり前のことを当たり前に質問した」と発言。それが新型コロナ感染拡大のもとネット上で注目されたと述べました。
共産党との出会いを問われ、大学に入るまでは共産党に「なんとなく怖い」イメージがあったが、学費値上げに反対し運動する共産党員の学生たちや核兵器廃絶をめざし行動する党の姿に共感して入党したと語りました。
検査は戦略的に
乙武氏は新型コロナ感染拡大防止と経済活動のバランスについて、「共産党が政権をとったらどういうかじとりをするのか」と質問。田村氏は、経済を回しながら感染抑止するには「PCR検査を大規模にやるしかない」と述べ、感染が拡大している地域や医療、介護現場などでの戦略的な検査が必要だと語りました。また、地域や業種を絞った休業要請をする場合には、政府が補償の基準を示し予算措置も行うべきだと述べました。
コロナ対応には国に強力な権限を持たせることも必要かと問いかけた乙武氏に、田村氏は国による強制力がなくても感染を抑えるため大多数の国民が休業に協力したと指摘。必要なのは強権ではなく徹底した補償や国民に十分な情報を開示することだと述べ「成熟した民主主義をめざしたい」と語りました。
また、乙武氏は「共産党は政権与党になりたい思いがあるのか」と質問。田村氏は、迷走する安倍政権の新型コロナ対応を見ていると、遅くない時期に政権交代をしなければいけないと述べ、「野党連合政権を目指さなければならない。私たちも政権に入る覚悟」だと話しました。
この間のコロナ対応で野党の政策責任者と協議を重ね、立憲民主党や国民民主党などの共同会派の政調会長室には「出入り自由」となったエピソードも紹介し、「政策的な一致点もつくってきている。一緒に連合政権をめざしていきたい」と語りました。