2020年8月9日(日)
F15訓練即時中止を
党沖縄県委 部品落下に防衛局抗議
日本共産党沖縄県委員会は7日、米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)所属のF15戦闘機が部品を落下させた4日の事故を受けて沖縄防衛局(嘉手納町)を訪れ、「一歩間違えば住民を巻き込む大惨事につながる」と、事故原因を徹底究明し速やかに県民に公表することや、同戦闘機の訓練の即時中止などを求め厳しく抗議しました。
日本共産党の瀬長美佐雄、西銘純恵、比嘉瑞己の各県議らが参加しました。
瀬長氏は、米軍が事故原因不明としたまま同型機の飛行を継続させていることについて「(同防衛局は)事故原因の報告も受けていないのに飛行を許している。異常だ」と指摘。「米軍にやりたい放題をさせている」と述べ、同防衛局として主体的に原因調査や再発防止をする必要性を強調しました。
米軍側によると、落下させた部品は重さ約3・6キロの金属製で、「イーグルクロー」(ワシの爪)と呼ばれる、弾薬を固定するためのC字型のもの。飛行時には弾薬は搭載していなかったといいます。落下場所については不明としていますが、陸上の場合は、嘉手納基地の滑走路西側に隣接する国道58号沿いと推定しています。
提出した抗議・要請書では、▽同基地の閉鎖▽全ての米軍機の住民居住地上空での飛行訓練を直ちに禁止すること▽日米地位協定の抜本的改定▽米軍関係の事件・事故の県や自治体への速やかな通報―なども求めています。