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2020年8月5日(水)

首相と写真 マルチ元社長逮捕

東京地検 カジノ汚職 偽証依頼か

 衆院議員の秋元司被告=自民党離党=が収賄罪で起訴されたカジノを中核とする統合型リゾート(IR)をめぐる汚職事件に関連して東京地検特捜部は4日、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で会社役員の淡路明人容疑者(54)=東京都港区=ら3人を逮捕しました。淡路容疑者は消費者庁から2017年に取引停止命令を受けたマルチ企業の元社長。安倍晋三首相や妻昭恵氏と一緒に写った写真がマルチの勧誘に利用されていました。安倍首相と同容疑者との関係が改めて注目される事態になっています。

 ほかに逮捕されたのは、いずれも会社役員の佐藤文彦(50)=東京都中央区=、宮武和寛(49)=那覇市=の各容疑者。

 逮捕容疑によると淡路、佐藤の両容疑者はIR汚職事件に関し6月27日、同事件の関係者に虚偽の証言をする報酬として1000万円の提供を申し出。7月22日にも2000万円の報酬で偽証を依頼した疑いです。宮武容疑者は別の関係者に6月、7月ごろに継続的な利益提供と数百万円の報酬で偽証を依頼した疑い。

 淡路容疑者はクローバーコインと称する仮想通貨を扱っていた「48(よつば)ホールディングス」の元社長で、今年2月、本紙の取材に弁護士を通じて過去に安倍首相や昭恵氏と写真撮影をしたことを認めています。また首相主催の「桜を見る会」については「知人を介して参加したかもしれない」と回答しています。

 同社の勧誘を受けた男性は知人から安倍首相と淡路容疑者らとの写真を見せられ、「この写真をみせればみんなクローバーに入ってくる」などと言われたといいます。


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