2020年7月28日(火)
民青大阪府委 学生に食料品無料支援
善意に感動 助かります
コロナ禍の学生に向け、無料で食料品を支援する「ふーどばんくプロジェクト」を日本民主青年同盟大阪府委員会などが行い、学生から「善意に感動した」など喜びの声が上がっています。(栗山萌実)
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プロジェクトは「奨学金やアルバイトで生活費を賄う大学生を支援したい」と民青大阪府委員会と同堺泉北地区委員会が共催し、大阪府立大学中百舌鳥(なかもず)キャンパス=堺市中区=近くで7日に初開催されました。日本共産党堺地区委員会と地元の党支部が協力し、「しんぶん赤旗」読者への折り込みビラで食料品の提供を募集するとSNSや口コミで広がり、レトルト食品や菓子、野菜など多くの食料品が届きました。
3回目の開催となった22日は約50人が参加。会場の喫茶店「儀間コーヒー」には米、レトルトカレー、缶詰、ペットボトル飲料などが並びました。訪れた学生たちは袋に食料品を詰めながら、学生生活のアンケートに答えました。「前回来て、今度は友達を連れてきました」「学内でうわさになっています」と話す学生もいました。
「今マジでお金がないんで助かります」と言う男子学生は、「善意でこういう活動をしてくれる人がいることに感動しました」と笑顔を見せました。熊本県出身の男子学生(1回生)は「実験の授業で2回ほど登校し、あとはオンライン授業です。友達ができるか心配。経済的な不安もあるので、夏休み明けにはバイトも始めたいんですが」と心細げな表情で話しました。
ジャージ姿の男子学生(3回生)は「ポストに入っていたビラを見て来ました。陸上部をやっているが、みんなで集まって練習ができない」と話しました。大学院1年の女子学生は「院生は研究がメインなので実験ができないのはとても困ります。単位がとれず卒業が危うい人もいる。来年就活をするが、コロナ禍で新卒採用を減らした企業もあるのでどうなるのか」と不安を吐露しました。
またアンケート用紙に、「政府のコロナ対策は遅過ぎます」とびっしり意見を書いたり、「コロナ禍で政治に興味を持つようになりました」と書く学生もいました。
コーヒー店の店主(78)は「店の上で学生アパートを経営しており、何かしたいと思っていたところにフードバンクの話があり、協力しました。昔に比べ学生の生活が大変になっているように思う」と話しました。府立大学前での「ふーどばんくプロジェクト」は8月も開催する予定です。