2020年7月21日(火)
立法会議員選 香港民主活動家が立候補
黄氏「屈服しない」
香港の著名な若手民主活動家の黄之鋒(こう・しほう)氏(23)が20日、9月6日投開票の香港立法会議員選への立候補を届け出ました。黄氏はフェイスブックで、「中国共産党の強権の下でも、香港人は屈服せず、投降もしないと国際社会に示す」と主張。残り6週間余りの選挙期間を「全力でたたかう」と訴えました。
6月末に施行された香港国家安全維持法は、選挙の立候補者は署名か宣誓によって「香港基本法を擁護し、香港特別行政区に忠誠を尽くす」と示す必要があると規定しています。黄氏は立候補にあたり、署名はしないと明言。また黄氏は、香港の未来は香港人が自ら決めるという「自決」の方針を打ち出し、米国などの政治家に中国政府への圧力強化を要請するなど、その活動に対し中国政府が強く警戒してきました。そのため、黄氏の立候補が受理されるかは不透明です。
黄氏は高校生時代に政治活動に参加。2014年の民主化をめざした「雨傘運動」で主導的役割を果たしました。11、12日に行われた民主派の「予備選」では、九竜東選挙区でトップの3万票超を獲得しました。
黄氏が事務局長を務めていた若者の政党「香港衆志」は国家安全法成立直後に解散。黄氏は個人として活動を続けています。立法会選に向け、「自決」を主張する他候補と共に「抗争派」を形成。政権に対する徹底抗争を主張しています。