2020年7月19日(日)
民主派候補排除に懸念
香港立法会選 届け出開始
【北京=釘丸晶】香港立法会(議会、定数70)選挙(9月6日投票)の立候補届け出が18日、スタートしました。初日は18人が届け出ました。中国政府との対決姿勢を鮮明にする候補者も多い民主派は今回の選挙で初の過半数を目指していますが、国家安全維持法(国安法)の制定を受け、選挙管理当局が立候補を認めないケースが懸念されています。
届け出は31日まで。立法会選挙では直接選挙枠と職能枠のそれぞれ35議席を選出します。民主派は候補者を絞り込むため11~12日に「予備選挙」を実施し、国安法反対を強く主張した候補者に票が集まりました。
先月末に施行された国安法は選挙立候補にあたって「香港基本法への支持」を義務付けました。同法は基本法の付属文書3に加えられており、国安法反対を理由に立候補が認められない可能性が出ています。
香港政府の張建宗政務局長は17日、「すべての候補者が基本法を順守することは当然のことだ」と述べました。