2020年7月12日(日)
沖縄米軍60人超感染か
知事、2基地閉鎖を要求
情報開示を米軍拒否
|
沖縄県の玉城デニー知事は11日、県庁で記者会見を開き、同日、米軍普天間基地(同県宜野湾市)とキャンプ・ハンセン(同県金武町など)で新たに、あわせて数十人規模の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表しました。
デニー知事は「米軍の感染防止対策に対し強い疑念を抱かざるを得ない」と述べ、クラスターの発生している両基地の閉鎖を求める意向を示しました。
県は感染人数の開示を求めていますが、米軍は応じていません。一部報道では60人以上としています。
デニー知事は、米軍に県との会議の場を設置するよう強く申し入れるため、電話会談を調整中であることと、沖縄防衛局長と外務省沖縄事務所の特命全権大使に要請したことを説明。要請では、感染者数などの速やかな公表、両基地の閉鎖、基地内の警戒レベルを最高まで引き上げることなどを求めました。
日本共産党の渡久地修県議団長は「在韓米軍は詳細を開示しているのになぜ日本・沖縄ではしないのか。情報開示は命を守るために最低限行うこと。県民の命をないがしろにすることを意味する情報の非公開や、アメリカいいなりの姿勢は絶対に許されない。日米地位協定を改定し、検疫法などの国内法を適用すべきだ」と述べました。