2020年7月4日(土)
感染増 都対応に不信
「アラート」はどうする 小池知事信じられない
都知事選あす投票 有権者にきく
東京都内の新型コロナウイルス感染者数は2日連続で100人を超え、3日は124人。小池百合子知事の「東京アラート」解除後、最高を更新しました。都のコロナ対策は十分だったのでしょうか。あす投票日の都知事選挙を前に、有権者に思いを聞きました。(仁田桃、和田育美)
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「東京アラートはよく分からなかった」という女性(45)。新宿3丁目のレストラン従業員です。「感染者は解除前より今の方が増えているけど、小池都知事は何もしていない。知事に不信感はあります」
新宿3丁目のワインバー従業員の女性(29)は、「解除は早すぎた。医療現場の人とか、大変なんじゃないですか」と話します。店は客足が多い週末を中心に再開していますが、以前の3分の1程度だといいます。
「第2波が来たらまた遠のいてしまう」と不安な様子。都知事選は「小池さんにはたぶん入れない。他の人の政策も見てみようと思う」。
5月末まで休業していた、新宿駅西口の思い出横丁にある焼き鳥店店長(66)は「『夜の街』というと客が来なくなる」とため息をつきます。今も「めちゃめちゃ暇。客足は9割減ったまま。個人でやっている店は苦しいと思う。小池さんは発言には気を付けてほしい」と話しました。
歌舞伎町で腰かけて一休みしていた年金暮らしの男性(65)は「PCR検査をもっと強化しないと」と訴えます。「小池さんは『要注意』というだけで中身がよくわからない」とぼやきます。
「あれだけ新宿と言っているから、(店の売り上げに)影響はあると思う」と話す女性(39)。新宿ゴールデン街でたこやき店を経営しています。店を開けていても客が入らず、一日も早い収束を願っています。
小池知事のコロナ対応については「オリンピックを気にしているとか、選挙対策とか、お客さんは話している」と冷ややか。「小池さんは自分の良いように言っている気がして、あまり信じられない。宇都宮けんじさんは実直な方だと思いますよ」