2020年7月4日(土)

「香港を取り戻せ」も処罰

香港政府声明

　【北京＝釘丸晶】香港政府は２日に発表した声明で、政府への抗議行動のスローガン「光復香港、時代革命（香港を取り戻せ、われわれの時代の革命だ）」も「香港国家安全維持法」に基づき処罰対象になるとの見解を示しました。

　声明は、スローガンには「香港独立、香港の中国からの分離、香港の法律的地位の改変、国家政権転覆の含意がある」と主張。「政府は国家主権、統一と領土の保全に挑戦するいかなる行為に対しても厳正に責任を追及する」として「市民に公然と法を犯すことのないよう呼び掛ける」と述べました。

　一方、元大律師公会（弁護士会）主席の梁家傑（りょう・かけつ）弁護士は香港メディアで「国家安全維持法は大陸（中国）の法律用語で起草されており、香港の現行制度と異なり、多くのあいまいな部分がある。当局は不確かな言葉で香港市民を怖がらせているのではないか」と批判しました。