2020年7月3日(金)
日韓市民対話へ新組織
和解と平和プラットフォーム
日韓の市民社会間で真摯(しんし)な対話を積み重ね、政府間の対立を克服する筋道を提起しようと、日本と韓国の宗教者と市民でつくる「日韓和解と平和プラットフォーム」は2日、ソウル市内で発足式を開催しました。同発足式は、Zoomでも配信されました。
環境運動連合のクォン・テソン共同代表は、「日韓市民が主体的に参加して互いに話し合い、新しい価値と希望をつくる連帯の枠を提供する」と、発足趣旨を説明。「東アジアの非核化と軍縮、日韓の未来を担う次世代の指導力開発、朝鮮戦争の終戦と平和協定の実現などに向かった朝鮮半島の平和プロセスと日本の平和憲法の維持のために最善を尽くす」と述べました。
外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会の佐藤信行氏は「日韓の歴史問題に対する正しい認識の探求と共有、日韓次世代の平和教育と人権教育の推進は、日韓の共同事業だ。1965年の日韓国交から半世紀以上たつのに、国家間の対立がやまない現状を見ると、日韓市民社会間の対話の広場が求められる」と、同プラットフォームの目的を述べました。
「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」の高田健共同代表は「このプラットフォームは、アジア太平洋地域の平和の実現に大きく貢献する。本日を出発点にして日韓の市民が協力し合って、目的達成のために奮闘したい」と発足あいさつしました。